更新情報

開催概要

日時・会場

2025年5月16日(金) 10:00-20:00
東京理科大学 神楽坂キャンパス 森戸記念館 第一フォーラム(Webとのハイブリッド開催)

10:00-12:00
チュートリアル講演
13:30-17:00
パネル討論会
18:00-20:00
意見交換会(場所:インテリジェントロビー・ルコ(RUKO))

内容

チュートリアル講演

タイトル
超低消費電力AIへの展望:アナログインメモリ計算回路とアルゴリズム-ハードウェア協調設計技術
講演者
酒見 悠介 (千葉工業大学)
概要
インメモリ計算(in-memory computing: IMC)回路は、メモリセル内で直接演算を行うことで、従来のプロセッサ—メモリ間のデータ移動を最小化し、圧倒的な電力効率での演算を可能とする。そのため、近年の人工知能(artificial intelligence: AI)が直面している電力消費の問題を解決するハードウェアとして注目されている。しかし、IMC回路はアナログ特性に起因する、ばらつき、非線形などの非理想的特性を持っているため、その設計や運用はデジタルハードウェアに比べ極めて困難である。これらの課題を解決するために、近年AIアルゴリズムと回路構成を同時に最適化する協調設計が進展している。本チュートリアルでは、IMC回路の様々な形態と課題を整理した後、最新の協調設計手法について解説する。

パネル討論会

タイトル
LSIの民主化・オープンソース化による国内半導体の将来展望
概要
半導体デバイスの進展は、社会のデジタル化やAIの発展に大きく貢献している。その一方で、開発コストは増大して、その工程や情報は超守秘事項のため、半導体の独自設計は大手企業に限られてしまい、回路設計に携わりたい学生や研究者、新興企業の参入障壁が非常に高くなっている課題がある。この状況に対して、「LSIの民主化・オープンソース化」が、1つの潮流として急速に広がり始めている。例えば設計ツールEDA(Electronic Design Automation)や設計情報PDK(Process Design Kit)を無償で公開して、誰でも回路設計ができてチップを製造できる試みであり、国内外で環境の整備が進められている。また、新規アジャイル設計手法・開発プラットフォームの構築により、開発・製造コストを大幅に削減して、チップ設計を民主化する研究が進められている。さらに、それらに伴ってオープンソースコミュニティが形成されて、学生や半導体エンジニア、定年退職した個人など様々な人が自由に参加して、活発な議論や交流の場となってきている。半導体の再興を掲げる日本にとって、高度な回路設計能力や人材は欠かせない。半導体の民主化・オープン化は、回路設計の間口を広げて教育や研究・半導体産業を活性化して、人材の発掘・育成・確保をするうえで非常に重要な取り組みと考えられる。このような状況を踏まえて、LSIの民主化・オープンソース化について4名のパネリストにご講演いただき、その後に参加者を交えて討論や情報共有、意見交換を行う。  
 
パネリスト
 
秋田 純一(金沢大学)
天野 英晴(東京大学)
岡村 淳一(一般社団法人 OpenSUSI)
森山 誠二郎(株式会社 アナジックス)
 
司会
兵庫 明(東京理科大学)

参加費

チュートリアル・パネル討論
一般 6,600円 学生 1,000円
意見交換会
一般 5,900円 学生 5,900円

参加方法

主催

電気学会・電子回路研究専門委員会

協賛

問い合わせ

お問い合わせは下記宛にお願いいたします。

幹事:松野 隼也
キオクシア株式会社 メモリ事業部第二メモリ設計部メモリ設計第四担当
E-Mail: